Q.老人ホームとは?

皆様ごきげん麗しゅうございますでしょうか!

重枝一馬です。

皆様は老人ホームをどの程度知っていますか?

老人ホーム!と良く聞きますが、高齢者が生活を営む施設というのは多く存在していて、全部を含めた言い方が「老人ホーム」です。

例えるならば「お酒!」といってもそれはアルコール類のことであって、様々な種類が存在しますよね?

ビールや焼酎、ウイスキー、日本酒、梅酒やワイン、シャンパンにブランデー、みりんだってお酒の部類ですよね?

さらに発泡酒やカクテル、酎ハイなど言い出したらキリがない種類が存在しています。

実はそのようにお酒という大きな枠組みの中に様々な種類のお酒があるように、老人ホームも同じように総称としての呼び方であり、様々な形態が存在しています。

少しだけ簡単に解説しますと

社会保障という最大の大きな枠組みの中に

高齢者福祉サービスという大きなジャンルが存在して

 

在宅型サービス(既存のお住まいが中心)、

施設・居住系サービス(施設自体に住む)

と別れた中の

 

施設・居住系サービスを老人ホームと多くの人は認識していいると思います

施設・居住系サービス(老人ホームと呼ばれるもの)の種類で分けると

養護老人ホーム:略称=養護

(措置施設、対象者は自立又は要支援要介護軽度者、セーフティーネット的役割、費用は本人および扶養義務者の収入に応じた費用負担があり基本は低額)

日本最古の形態であるのがこの養護です。救護施設や養老院という流れをくんだ施設であり、対象者としても環境的、経済的に養護の必要な高齢者です。自由度の高さがこの養護の売りなのですが、行政の協力がないとすぐに潰れちゃうのが玉に傷でして、経営者泣かせな部分が多く、そのせいか実はもっとも施設数の減少率が高い形態でもあります。養護の中でも3種類の類型があり、個人契約型、外部特定、一般特定となっており、養護について詳しく書くと長くなっちゃうのでこの辺にしときます。

 

特別老人ホーム:略称=特養

(介護老人福祉施設、対象者は要介護中重度者、看取り機能等、費用は従来型とユニット型により異なるが、条件が一緒であれば基本的には全国一律)

福祉に関わりがなかった人が老人ホームとイメージしているものにもっとも近いのがこの特養だと思います。介護業界では王様的なポジションで(いつまでも王様かなー)奄美大島でももっとも多い施設形態がこの特養です。類型としては大きく2種類存在しており従来型とユニット型です。ユニット型の方が手厚い分少し利用料が割高で、新しい特養はユニット型が多い傾向です。

また、基本的に価格帯は全国一律なのですが、加算(オプション的な)が多く存在しており加算取得度合いによって料金にばらつきが出ています。この数年、看取り機能を多く特養が採用しており、昔だったら病院でお亡くなりになる高齢者が特養で最後を過ごすケースが増えてきています。

 

グループホーム

(本当は施設ではなく居宅等の在宅系に位置する。認知症対応型共同生活介護、対象者は要支援要介護者の中でも認知症である方、費用は事業所により異なるが養護や特養と比べると割高傾向)

認知症に特化しているので、認知症状が色濃い方にはもっともおすすめかもしれません。アットホームな雰囲気の施設が多く、利用者の認知症行動の軽減に繋がるケースも多くあります。しかしながら、長所のアットホームさゆえに合う合わないがハッキリするケースもあります。(まぁこれは全てに言えることですが)

ちなみに、私たちの法人 竜泉会(リュウセンカイ)では来年の令和3年3月に龍郷町瀬留地区にて開設予定です。すごく良いものを作りますので期待しててね!と自らハードルを上げときます。

 

サービス付き高齢者向け住宅:略称=サ高住

(福祉サービスを提供する住宅、対象者は自立から要支援要介護軽度者、費用は事業所の家賃設定やサービス内容により大きく異なる)

サ高住に関しては本当にマンションタイプが多いです。この数年間で日本に乱立した施設はこのサ高住です。国土交通省と厚労省が所管であり、設置母体は株式会社が多めで基本的には高齢者向けマンションと捉えても良いと思います。少し問題やニュースになるケースが多いですが、伸び代や多様性に関しては勝手に期待しています。

 

 

有料老人ホーム:略称=有老

(特定施設入居者生活介護、介護付か住宅型・健康型など事業所の形態によって対象者は様々、費用も事業所の家賃設定やサービス内容により大きく異なる)

一括りに表現できない事業所が有老だと思います。特養的な形や病院的なものもあれば、本当に高級マンションような事業所も存在します。週刊誌やテレビなどで入居費用が何千万!みたいに紹介されているようなところは大抵有老が多いです。高いから良い!とは言い切れませんが、高級ホテル並みの接遇やサービスが受けられるところが多いのは確かです。もちろん庶民的な価格帯の事業所も存在します。

また、類型が多いのも特徴であり介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)介護付有料老人ホーム(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護)住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホームと存在します。類型によってもサービス内容が違うので利用を検討される際は、料金体系も含め事前確認は必須です。

 

 

軽費老人ホーム:略称=軽費又はケアハウス

(A型・B型・ケアハウスと3種類形態がある。対象者は低所得高齢者で自立した方だが形態により要介護者も可、費用は0円から低額)

ケアハウス以外のA型とB型は国のルールとしてもう作れないので、大半がケアハウスとなっています。特にB型に関しては日本で10件あるかないかなので、出会えたらラッキーと勝手に思っています。

 

 

‥という感じなんですが、実は病院系や自費サービス系というのを含むとまだまだ存在していまして。高齢者福祉で勤めていない方からすると本当にわかりづらいですよね。同感です。

僕の解釈や表現方法で間違いがあるかもしれませんが、大きくは間違っていないと思いますのでご参考になればと思います。

年に数回だけ真面目になる瞬間を今使ってしまった重枝一馬がお送りいたしました。

駄文お粗末様でございます!でわでわ

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