私たちが暮らす、奄美大島。
希少な動植物が暮らし、その生活を支える豊かな自然環境。
この大空と大地、海の間で、私たち人間も生活しています。
このページでは、奄美大島の概略をお伝えします。
奄美大島を一言でいえば、豊かな自然と人情あふれる島。
奄美のシマグチ(奄美の方言)で、情緒豊かに語られる島の言葉。
シマグチから生まれた、奄美の島唄。
人々の絆を結んできた六調(ろくちょう)や八月踊り、その調べ。
自然とともに生きる私たちは、結いの精神(助け合いの心)のもと、みんなで協力して暮らしてきました。この心は今も昔も変わりなく、続いています。
鹿児島県本土から約400km離れた奄美大島。
羽田から飛行機で3時間。鹿児島から飛行機で1時間ほどで到着します。
都市部や奄美の島々へのアクセスの良さ、生活するのに不便ない住環境の良さから、近年は移住者も増えており、農業や観光業に従事する方も少なくありません。
昔から黒砂糖の盛んな地域で、奄美大島北部はサトウキビ畑が続いており、太平洋を見渡すと喜界島が見えます。
※都市部からは、羽田、成田、関西、伊丹、福岡、鹿児島、沖縄の各空港から連日直行便があり、フェリーは鹿児島~奄美~沖縄間が就航しています。
人々を癒す、穏やかな海
奄美大島は、このシマ固有の生物多様性から、世界的に関心を持たれており、守るべき自然があり、守るべき文化があります。
夏は、台風以外にほとんど雨は降らず、強い日差しと、優しい潮風が印象的。
いたるところで見られるサンゴ礁。
生命のゆりかごと呼ばれる、サンゴ礁のリーフには、さまざまな生き物があふれています。
年平均気温21度。年間降水量3,000m。
亜熱帯気候のこのシマは、暖かく、水に恵まれています。
豊かな水量で有名なマテリアの滝(奄美大島大和村)は、暑さの厳しい折、人々にとって清涼地となっています。
湯湾岳(奄美大島宇検村)から尾根伝いに広がる住用町、大和村一帯にかけては、世界自然遺産に推されるほど、貴重な動植物が生息しています。
奄美大島では1月14日にナリモチを飾ります
奄美の島唄は、裏声を多用した歌唱法、独特なサンシン(三味線)の演奏法、そして、シマグチ(奄美の言葉)で語られる味わい深い歌詞から、今でもシマの人に愛されています。
お祭り等で披露される民謡とは異なり、実生活に根差した「奄美の島唄」は、奄美になくてはならない大切な文化。
島唄とともに披露される六調(ろくちょう)は、老若男女をとわず、みなが踊りだす不思議な魅力を持っています。
気が遠くなるほどの昔から、私たちの先祖は、このシマで暮らしてきました。
ときに厳しい姿を見せる自然や、その時々の時代の制約を受けながらもたくましく生きてきました。
漢字が日本に伝来するはるか以前(三千年ほど前)でさえ、このシマでは幼子が亡くなった際に貴重なガラス玉をともに埋葬するなど、人々の絆を大切にする文化が存在し、今も残っています。
そして、この奄美大島で、私たちは人生の大先輩の高齢者に寄り添う仕事をしています。私たちの誇りなんです。